ジャン=ジャック・ベッケル、ゲルト・クルムアイヒ、剣持久木・西山暁義訳『仏独共同通史 第一次世界大戦』と横井勝彦・小野塚知二編著『軍拡と武器移転の世界史-兵器はなぜ容易に広まったのか』

先日図書を二冊ほどご寄贈いただきました。

ジャン=ジャック・ベッケル、ゲルト・クルムアイヒ、剣持久木・西山暁義訳『仏独共同通史 第一次世界大戦』岩波書店、2012年、上下は、最新の第一次世界大戦の通史。軍事史、外交史、経済史、社会史、文化史に至るまで、第一次世界大戦を「総合史」としてとらえており、第一次世界大戦が広範囲に与えた影響を描き出している。新しい研究の方向性を打ち出すというよりも、堅実な先行研究に沿った第一次世界大戦の歴史といった印象を受ける。翻訳も非常に平易で読みやすいものに仕上がっているので、オススメ。

同じく、横井勝彦・小野塚知二編著『軍拡と武器移転の世界史-兵器はなぜ容易に広まったのか』日本経済評論社、2012年も寄贈いただく。今までなかったプロジェクトの成果でこれもかなり興味深い事例研究が含まれている。科研費のプロジェクトの成果とのことだが、今までの先行研究でもこうしたテーマを本格的にまとめたものはほとんどなかったのではないだろうか。マニア向けではない研究の方向性として非常に魅力的に映る。個人的には、「第III部 ドイツ第三帝国の軍拡政策と国際関係」が特に魅力的でした。


仏独共同通史 第一次世界大戦(上)仏独共同通史 第一次世界大戦(上)
(2012/03/17)
ジャン=ジャック・ベッケール、ゲルト・クルマイヒ 他

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仏独共同通史 第一次世界大戦(下)仏独共同通史 第一次世界大戦(下)
(2012/03/17)
ジャン=ジャック・ベッケール、ゲルト・クルマイヒ 他

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軍拡と武器移転の世界史―兵器はなぜ容易に広まったのか軍拡と武器移転の世界史―兵器はなぜ容易に広まったのか
(2012/03)
不明

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プロフィール

中島浩貴

Author:中島浩貴
専門は歴史学(ドイツ史、軍事史)です。軍事思想家クラウゼヴィッツについても、近代史の枠組みのなかで関心があります。ほかにも、「教養」や、地域研究、地域文化の振興などといった問題にも注目しています。最近は、東京電機大学理工学部の近郊地域、東松山(高坂)、鳩山、坂戸(北坂戸)界隈の話題が多い気がします。

本年度(2016年)は、歴史学A・B、欧米文化研究、教養ゼミナールA・B、初級ドイツ語I・II、ことばと社会、フレッシュマンゼミB、卒業研究を担当しています。また、埼玉工業大学では、「20世紀の歴史」を担当しています。

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