「近代ドイツにおける「武装せる国民」の誕生――兵役義務をつうじての社会の規律化と国民形成」

次の研究会で発表します。興味のある方はどうぞ。

高等研究所2013年度第2回シンポジウム(於早稲田大学早稲田キャンパス7号館1階Faculty Lounge Meeting Room)

2013年12月21日(土)14:00~17:30

「近代ドイツにおける「武装せる国民」の誕生――兵役義務をつうじての社会の規律化と国民形成」

報告者:丸畠宏太(ドイツ近代史)、中島浩貴(ドイツ近代史)
司会:谷口眞子(日本近世史)

14:00 開会のあいさつ、趣旨説明
 14:10 丸畠宏太報告「兵役義務への抵抗と馴化――19世紀前半期のプロイセンと西南ドイツ諸国」
 14:50 中島浩貴報告「ドイツ帝国の一般兵役義務とその言説――軍事専門家を中心に」
 15:30 休憩
 15:50 討論
 17:20 閉会のあいさつ
 17:30 終了

*趣旨説明
 兵役義務制度は、平時から安価で安定した兵力を確保する手段であると同時に、男子住民を国家に内面から統合するための重要な装置でもあった。本シンポジウムでは、「軍事国家」ドイツを例に、ナポレオン期の兵役義務導入から第一次世界大戦における総動員前夜までの「長い19世紀」に、男子住民が兵役義務をつうじていかに規律化・国民化されたかを、兵役制度の発展、政府・軍部の意向、社会の反応など、さまざまな角度から検討する。

*丸畠宏太報告概要
 帝国創建(1871年)以前のドイツでは、兵役義務のあり方についても地域差が大きく、一言で語ることはできない。本報告ではこうしたドイツの実情を踏まえ、19世紀前半期を中心に、兵役義務の制度的発展とそれに対する住民の抵抗・馴化の両面に着目し、近代国民軍隊の範型を生み出したとされるプロイセンとその他のドイツ諸国(とくに南ドイツ諸国)を比較しながら、ドイツにおける「武装せる国民」の基盤がいかに形成されたかを考察する。

*中島浩貴報告概要
 ドイツ統一戦争では、プロイセン・ドイツ軍の一般兵役義務が、軍事制度として高い評価を受けた。統一後のドイツ帝国でも一般兵役義務は全国に適用されたが、適用対象の拡大と関連して、公の場での言及もまた増大することになった。本報告では、専門家の言説に注目し、とくに軍事専門誌の言説や、コルマール・フォン・デア・ゴルツやフリードリヒ・フォン・ベルンハルディといった専門家による主張を検討する予定である。
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プロフィール

中島浩貴

Author:中島浩貴
専門は歴史学(ドイツ史、軍事史)です。軍事思想家クラウゼヴィッツについても、近代史の枠組みのなかで関心があります。ほかにも、「教養」や、地域研究、地域文化の振興などといった問題にも注目しています。最近は、東京電機大学理工学部の近郊地域、東松山(高坂)、鳩山、坂戸(北坂戸)界隈の話題が多い気がします。

本年度(2016年)は、歴史学A・B、欧米文化研究、教養ゼミナールA・B、初級ドイツ語I・II、ことばと社会、フレッシュマンゼミB、卒業研究を担当しています。また、埼玉工業大学では、「20世紀の歴史」を担当しています。

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