「1893年のシェヒター禁止と19世紀後半スイスの文化的ネーション形成」現代史研究会2014年5月10日:法政大学

現代史研究会で以下の報告がなされるようですね。興味ある内容ですので、転載しておきます。

現代史研究会会員の皆様

 いつもお世話になっております。
 下記の要領で、2014年5月10日(土)に2013-14年度5月例会を開催いたしますので、皆様ふるってご参加ください。

 よろしくお願い申し上げます。

現代史研究会運営委員会

≪5月例会のご案内≫

日時:2014年5月10日(土) 14:00-17:30

会場:法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー19階D会議室

報告者:穐山洋子氏(東京大学)

コメンテーター:踊共二氏(武蔵大学)

報告タイトル

「1893年のシェヒター禁止と19世紀後半スイスの文化的ネーション形成」

報告要旨

 スイスでは1893年にユダヤ教の屠殺方法であるシェヒターの禁止が、国民投票で承認され、連邦憲法に規定された。この連邦憲法部分改正のための国民イニシアティブを行ったのは、ドイツ語圏動物保護協会であった。国民投票ではドイツ語圏の圧倒的な賛成によりシェヒター禁止が承認された。 そのため、従来の研究では本事例は当時ドイツ語圏に広まっていた反ユダヤ主義を主な要因とする見解が支配的である。本報告では、本事例を文化ナショナリズムの観点から再検討する。スイスの特殊性、社会的、政治的な情勢を考慮に入れ、動物保護協会の年次報告と会報、新聞報道の分析を通じて、19世紀末にスイスでシェヒターが禁止された背景に、動物保護思想の拡大、反ユダヤ主義の影響、ナショナリズムが複雑に絡み合っていたことを明らかにする。
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