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「ドイツ第二帝政期(第一次世界大戦前夜)における言論界の人種主義に対する一側面――ラーテナウの『時代批判(Zur Kritik der Zeit)』(1912)、批評空間、そして植民地政策研究からの考察――」現代史研究会(2014/6/29)

≪6月例会のご案内≫
日時: 2014年6月29日(日) 14:00-17:30
会場: 一橋大学 国立西キャンパス 本館特別応接室 (※会場がいつもと異なりますのでご注意ください)
一橋大学国立西キャンパスへのアクセス http://www.hit-u.ac.jp/guide/campus/kunitachi.html
 国立西キャンパス建物配置図(下記のURLの地図の9番の建物となります。) http://www.hit-u.ac.jp/guide/campus/campus/index.html

報告者:北岡幸代氏(同志社大学)
コメンテーター:斎藤正樹氏(早稲田大学)

報告タイトル
「ドイツ第二帝政期(第一次世界大戦前夜)における言論界の人種主義に対する一側面――ラーテナウの『時代批判(Zur Kritik der Zeit)』(1912)、批評空間、そして植民地政策研究からの考察――」

報告要旨
本報告では、1912年の出版直後から大きな反響を呼んだW. ラーテナウの『時代批判』を手掛かりに、本書の近代化社会に対する悲観的文化論を支えているゲルマン的イデオロギーに注目し、当時の言論界がこの人種主義的な叙述内容とどのように向き合っていたのかを、『時代批判』に寄せられた批評・書評から照射する。そして、第一次世界大戦前の言論界の「知的態度」のなかにある人種主義への親和性について分析する。

もとより、19世紀半ば以降ドイツ語圏では、人種主義に立脚したゲルマン的イデオロギーを主張する著作物が数多く出版され、ある一定の読者を獲得していたが、ラーテナウの人種主義的イデオロギーは、その文脈の中でいかなる位相にあるのかを、彼の社会的立場から、そしてゴビノーとチェンバレンの言説との比較によりまず提示する。そして、言論界はこのラーテナウの人種主義的な言説部分にいかに応じたのか、言論人たちによる拒絶・見過ごし・不問・条件付き受容・共感の文脈をとらえ、人種主義に対峙する言論界の「知的態度」のなかにも少なからず見受けられた人種主義言説への親和性の内実を考察する。

最後に、1907年から1908年にかけて行われたラーテナウのドイツ領東アフリカの視察時の「植民地政策研究」に内在する人種主義についても言及する。
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プロフィール

中島浩貴

Author:中島浩貴
専門は歴史学(ドイツ史、軍事史)です。軍事思想家クラウゼヴィッツについても、近代史の枠組みのなかで関心があります。ほかにも、「教養」や、地域研究、地域文化の振興などといった問題にも注目しています。最近は、東京電機大学理工学部の近郊地域、東松山(高坂)、鳩山、坂戸(北坂戸)界隈の話題が多い気がします。

本年度(2016年)は、歴史学A・B、欧米文化研究、教養ゼミナールA・B、初級ドイツ語I・II、ことばと社会、フレッシュマンゼミB、卒業研究を担当しています。また、埼玉工業大学では、「20世紀の歴史」を担当しています。

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