ドイツ史と戦争 「軍事史」と「戦争史」 三宅 正樹 編著, 石津 朋之 編著, 新谷 卓 編著, 中島 浩貴 編著

ドイツ史と戦争: 「軍事史」と「戦争史」ドイツ史と戦争: 「軍事史」と「戦争史」
(2011/11/14)
三宅 正樹、新谷 卓 他

商品詳細を見る


「戦争は人類が営む一つの社会現象である」との認識で、「軍事史」より広義の「戦争史」の視点から、戦闘の歴史だけでなく、政治、経済、技術、倫理、思想といった社会的要素を意識的に取り入れた多角的な論集。第一部では、「ドイツ統一戦争」から現在までのドイツ史における戦争の位置づけについて概観。第二部では、重要な人物とその思想を取りあげ、戦争史の文脈のもとでのドイツ固有の特質について考察。第三部では、陸・海・空の軍組織に焦点をあて、それぞれの軍事面だけでなく社会的影響の側面にも触れる。第四部では、ドイツの戦争観や戦略思想が世界各国にどう認識、受容されたかを考察。蒋介石軍がドイツ式に武装され、抗日戦で独の軍事顧問団が作戦面でも指揮した事実を明かす。

ドイツ史と戦争

ドイツ史と戦争――「軍事史」と「戦争史」

三宅正樹・石津朋之・新谷卓・中島浩貴 編著

目次
はじめに

第一部 ドイツと戦争
第一章 ドイツ統一戦争から第一次世界大戦
中島 浩貴
はじめに
一 ドイツ統一戦争
二 ドイツ帝国と軍備政策、戦略計画 
三 ドイツの軍国主義
四 第一次世界大戦への道
おわりに

第二章 第一次世界大戦から第二次世界大戦――二つの総力戦とドイツ
望田 幸男
はじめに――二つの総力戦とドイツ
一 第一次世界大戦下のドイツ――「結果」としての総力戦のもとで
二 戦間期のドイツ――ワイマール共和制とナチス
三 第二次世界大戦下のドイツ――「初め」からの総力戦とホロコーストの道
おわりに――戦後への「正」「負」の遺産

第三章 冷戦――政治と戦争の転換              
新谷 卓
はじめに
一 戦争する主体「ドイツ帝国」の解体
二 脱軍事化から再武装へ
三 第二次ベルリン危機・デタント・新冷戦 
四 連邦軍のNATO域外派兵
おわりに

第二部 政治と戦争
第四章 リュヒェルとシャルンホルスト――転換期における啓蒙の軍人たち
鈴木 直志
はじめに
一 プロフィール
(一)エルンスト・フォン・リュヒェル
(二)ゲルハルト・フォン・シャルンホルスト
(三)二人の交友
二 見解の比較
(一)国家と社会
(二)戦争と軍隊
(三)教養と教育
おわりに

第五章 モルトケとシュリーフェン
小堤 盾
はじめに
一 官房戦争から国民戦争へ
二 デンマーク戦争と普墺戦争
三 普仏戦争と予防戦争
四 シュリーフェン論争
五 シュリーフェンにおける政治的思考
六 シュリーフェン神話の形成
おわりに

第六章 ルーデンドルフの戦争観――「総力戦」と「戦争指導」という概念を中心に
石津 朋之
はじめに
一 ルーデンドルフとその時代
二 総力戦とは何か
三 ルーデンドルフと総力戦
四 戦争指導とは何か
五 ルーデンドルフと戦争指導
六 ルーデンドルフとクラウゼヴィッツ
おわりに

第三部 軍事組織としてのドイツ軍
第七章 ドイツ陸軍――ドイツにおける「武装せる国民」の形成
丸畠 宏太
はじめに――「武装せる国民」の神話と現実
一 内からの国民形成と社会の規律化――ウーテ・フレーフェルトのテーゼの再検討
二 規律化・抵抗・馴化
(一)ライン連盟諸国と徴兵制
(二)兵役を通じての国民統合?――プロイセン領ライン地方の実態
(三)「第三のドイツ」における兵員補充
三 試金石――一八四八/四九年革命と軍隊
おわりに――ドイツ統一戦争と「武装せる国民」

第八章 ドイツ海軍――海軍の創建と世界展開
大井 知範
はじめに
一 プロイセン近代海軍の誕生
(一)革命から生まれた「ドイツ艦隊」
(二)プロイセン海軍の建設
(三)海外展開の始まり
二 ビスマルク時代のドイツ帝国海軍
(一)シュトシュ時代
(二)シュトシュ計画と拠点獲得問題
(三)世界展開と砲艦外交
おわりに

第九章 ドイツの脅威
――イギリス海軍から見た英独建艦競争一八九八~一九一八年
矢吹 啓
はじめに
一 十九世紀末のイギリス海軍
二 「ドイツの脅威」とイギリス海軍省
三 「ドイツの脅威」の政治利用
四 英独建艦競争の実態
五 「ドイツの脅威」から「イギリスの脅威」へ
おわりに

第十章 ドイツ空軍の成立――ヴァルター・ヴェーファーと『航空戦要綱』の制定
小堤 盾
はじめに
一 ヴァルター・ヴェーファーの航空戦思想
二 『航空戦要綱』の制定
三 『航空戦要綱』制定の政治的・思想的背景
おわりに

第四部 世界のなかのドイツ軍
第十一章 ヤーコプ・メッケルと日本帝国陸軍
大久保 文彦
はじめに――メッケルの前半生
一 メッケル招聘の経緯
二 「メッケル少佐」という問題
三 陸軍大学校教育に対するドイツ人教官たちの貢献
四 明治十年代の日本陸軍
五 メッケルの日本陸軍への貢献
おわりに

第十二章 コルマール・フォン・デア・ゴルツとオスマン帝国陸軍
藤由 順子
はじめに
一 オスマン帝国派遣以前のゴルツとドイツ軍
二 オスマン帝国へのドイツ軍事顧問団の派遣
三 オスマン帝国陸軍の改革の歴史
四 ゴルツによるドイツ軍事顧問団の登場
(一)教育システム
(二)軍団編成
五 ゴルツ改革の結実――希土戦争(一八九七年)と青年トルコ革命(一九〇八年)
おわりに

第十三章 アレクサンダー・フォン・ファルケンハウゼンと中華民国陸軍
長谷川 煕
はじめに
一 ファルケンハウゼンの反ヒトラー意思――その生涯から浮上する伝統性と特異性
二 ファルケンハウゼンの中華民国支援の特徴――その抗日性の起源
おわりに

索引(人名・事項)
執筆者紹介
スポンサーサイト

コメント

非公開コメント