極東書店より購入



洋書の買い物。
最近は、100周年も間近ということもあり、第一次世界大戦研究は非常に活発になっていますね。
日本でも京都大学を中心に優れた研究成果が出ていますし、今後も新しい研究が出てくるでしょうから、
実に楽しみです。

今回購入した本では、Christian Th. Müller/Matthias Rogg(Hg.), Das ist Militärgeschichte! Probleme-Projekte-Perspektiven (Paderbornä Ferdinand Schöningh, 2013)がなかなかに得るところがありました。この本には、Oliver SteinとStig Försterの論文が載っていて、とくにSteinの論文はプロイセン陸軍省に関する論文が掲載されていて、おもしろそうです。意外にプロイセン陸軍省に焦点を絞った論文はないんですよね。まあ、戦後の研究ではFörsterが先鞭をつけたのですが、それ以前でもあまり多くはなくて、本格的な研究といえば、第二次世界大戦中のH.O.Meisnerくらいしか、先行研究はないんじゃないでしょうか。その意味では、この論文が掲載されていたことだけでも、この本を購入した価値があります。
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コメント

オーストリアでは

どうも、1年ほど前にコメントした京都の大学生です。
日本では三宅先生などがやっていますが、政軍関係論でも官僚機構としての軍隊の研究はあまりなされていないということを聞いて驚いています。
個人的にはハプスブルク帝国の宮廷軍事局(Hofkriegsrat)の変遷(特に1848年にこれが廃止されるあたりのところ)をやりたいのですが、オーストリアの方で何か情報があれば教えていただけると幸いです。

Re:オーストリアでは

コメントいただきありがとうございます。その後も研究を続けておられるようですね。
さてお尋ねの件ですが、官僚組織としての軍隊の研究は、ないわけではないのですが、例えば、組織に所属していた伝記的な研究に終わってしまったり、法的な枠組みの軍の扱いで終わる傾向があります。ドイツでは、歴史的な経緯もあり、戦略計画、軍備政策の研究はかなりの蓄積がある一方で、軍事内局や陸軍省の研究のような軍の官僚組織の研究はまだまだ発展の余地があるように思われます。ワイマール時代やナチ時代ともなると若干状況が変わってくる阿もしれませんが、少なくとも帝政期においてはそういえます。この点、日本の軍事官僚組織の研究はかなりの蓄積があり、興味深いものを含んでいるように思います。

さえ、お尋ねの件ですが、今すぐに指摘できる文献は所持していません。ただ、一つ言えるのは、ドイツの軍事史研究者とはちがって、オーストリアには独立した軍事史の研究蓄積があり、そちらであれば研究もあるかもしれません。ただ、もしかすると政治史や法制史の問題で言及されている可能性があるかもしれませんが。先日、出版されたばかりの『ハプスブルク帝国史研究入門』の軍制の項目を見ましたが、外交がメインで軍についての言及は簡素に済まされている印象受けました。日本ではこの領域への言及がある文献はほとんどないのではないでしょうか。
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