知られざるクラウゼヴィッツ本



ブログの表題にクラウゼヴィッツと銘打っているにもかかわらず、最近は大学の地元ネタばかりになっているわけですが(笑)、たまにはクラウゼヴィッツの話なども。

クラウゼヴィッツに関する本といえば、ハウツー本や概説書、ビジネス向けの本などが多く、日本で販売されている本はかなりそちらに傾斜していますが、ほそぼそと研究に値する文献が出ていたり、翻訳されたりしています。今でも、クラウゼヴィッツの評伝として入手しやすいものとしては、やはりピーター・パレット著、白須英子訳『クラウゼヴィッツ――『戦争論』の誕生』中央公論新社、2005年があげられるでしょうか。文庫にもなっていますし、手軽に入手できるものと言えるでしょう。

ただ、それ以外にも、優れた評伝が翻訳されていないわけではありません。新庄宗雅氏によるクラウゼヴィッツ関連書の翻訳は、私家版で出版されたもので、極めて入手が困難なものです。しかし、クラウゼヴィッツ研究にとって極めて重要な文献が、日本語になっており、これらは今でもクラウゼヴィッツ研究を行ううえで欠かすことができない文献になっています。ロートフェルス、リッター、ケッセルの研究などに注目し、翻訳をされた新庄氏の業績は、日本のクラウゼヴィッツ研究においてきわめて重要なものであったといえるのではないでしょうか。
スポンサーサイト

コメント

知られざる

こんばんは。とある埼玉県人です(笑)。
新庄氏の業績は私家版という事もあってか、知る人ぞ知る、となってしまっているのが本当に惜しいですね。どこか引き受けてくれる出版社はないものでしょうか。

こんにちは、書込みいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。新庄先生の翻訳は、すでに出来上がっているものですし、商業的に釣り合えば出版してくれるとは思います。需要と供給の問題と言えるかもしれませんね。
非公開コメント