e-honと「まちの本屋」

地域コミュニティに関心を持つようになってから、できるだけ地元のお店を使うようにしています。
現在の本の流通システムは、どこも同じような品ぞろえにならざるを得ず、ハードカバーで内容もしっかりした本を置いている店はごくわずかです。かための、学術的な本がほしい際には自分で取り寄せるしかなくなります。

大学近郊の書店で店にきちんとした本が置かれる可能性があるのは、東松山の丸広百貨店に昨年入った「丸善」くらいでしょうか。ここは時折学術的な本も入るので重宝しています。近郊は大型書店としてツタヤ、リブロもありますが、そもそも人文社会の書籍を仕入れる力がないのか、棚を見てもため息しか出ないです。ツタヤ、リブロも本店だとある程度よい人文社会学の本を入荷しているようですが、どうして郊外店だとこれほど棚が荒廃するのでしょうか。(統計的に処理すると売れないものはおかないのでしょうが、こうした本をまともにそろえることによって購買意欲が刺激される側面がおろそかにされている気がします。)

しかたないので、近所の個人営業店を利用することも含めて、最近はe-honというサービスを使っています。
登録されている「まちの本屋」に購入した本を配送してもらうサービスですが、かなり使い勝手がいいです。
アマゾンやセブンイレブンのオムニセブンと比べても遜色なくつかえます。学術書や貴重書も簡単に取り寄せられ、さらにお金を地元に落とせるのも魅力的です。

ドイツ・ベルリンを対象とした多和田葉子『百年の散歩』新潮社にも、近所の書店に本を取り寄せるエピソードがありましたが、本の世界は、グローバル化とは違う論理で動いてほしいと思いますね。

ローカルの大事さを考えるならば、昨今流行している「まちの本屋」さんを新しくはじめていく試みには社会的な意味もあると思います。荻窪のTitleや新しい古本屋など、地域に人が滞留する拠点として、個人営業の書店が果たす役割にはかなり興味がありますね。
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