「特集/日中戦争を考える――80年目の今日」『歴史評論』(歴史科学協議会編)校倉書房、2017年7月。

近所の書店で偶然見つけた『歴史評論』ですが、日中戦争特集ということで興味深い論考が多く乗っており、早速購入しました。どれも興味深い論文ばかりで、偶然入手できて非常に幸いでした。

久保亨「日中戦争史研究の現在と日中関係」は全体像が整理されており、今どう見るべきかという意味で優れた論文ですし、また高士華「中国大陸の総体戦研究と日中比較」では中国では総体戦といわれる総力戦の研究動向が紹介されており、非常に有意義な研究でした。とりわけルーデンドルフの『総力戦』の翻訳が日本よりも中国のほうが早く、毛沢東も注目していたという記述は示唆的です。本論文は国際的な総力戦理解との関連からも意味があるように思います。日中戦争に関しては、どうやら研究がまた活性化しているようですので、出版動向に特に注視していこうと考えています。
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